事業概要

 本事業の全体像

 本事業はサハリンの巨大ガス田から、北海道稚内に上陸して苫小牧東部地域(苫東)まで幹線パイプラインを整備し、苫東にLNG液化基地を設置するとともに、この幹線パイプラインと必要な供給ラインとによってガス導管事業を実施する計画でおりましたが、東日本大震災復興事業の一環として実施することについて各方面から打診があるため、政権与党や政府筋の意向を踏まえながら、事業実施内容を発展的に再構築することを検討しております。また、このガス導管事業と連動して様々な関連事業を展開するとともに、導管に併設される光ファイバーを用いた通信事業等も展開します。

 
 本事業の対象ガス田

 ロシアのガス輸出権は法令によりガスプロムが独占的に保有していますが、ガス田そのものはロシア連邦政府が保有しているため、ロシア連邦政府と協議・交渉を続けてきた結果、サハリン3を中心に複数のガス田から導入することも可能となりました。これまで年間160億㎥の供給を計画していましたが、東日本が加わることによる変更も予想されます。

 
 高圧幹線パイプライン建設事業

 本事業はサハリン南端のプリゴロドノエから宗谷海峡を越えて稚内に上陸し、稚内から日本海岸ルートを通り、北海道を縦貫して苫東に至る約540kmのパイプラインを計画していましたが、東日本大震災復興事業の一環として実施される場合には、東日本へパイプラインが延伸される予定です。

 
 LNG液化基地融合型ガス導管事業

 ガス導管事業はサハリンから苫東LNG液化基地まで口径48インチの高圧幹線パイプラインを敷設し、この幹線から中圧パイプラインで導管ネットワークを構築して、北海道内各地域にクリーンで低コストのエネルギーを産業用、業務用、民生用として供給するという、いわゆる「LNG液化基地融合型ガス導管事業」とすることを計画していましたが、東日本へ延伸された場合の全体的実施内容については、内外関係機関と十分協議しながら再構築することとします。

 
 幹線ルート概念図
地図

〔注1〕供給ラインについて
幹線からは各地域へ供給ラインを整備します。例えば、北海道では道北ライン(名寄、士別、旭川等)、道東ライン(帯広、釧路、北見等)、道央ライン(札幌圏)、道南ライン(苫小牧、室蘭、伊達等)を計画しています。
 
〔注2〕東日本パイプラインについて
北海道から東日本へ延伸する計画については、基本的には被災地を経由して整備することとしますが、そのルートや距離等の詳細については関係機関と十分協議しながら定めることとします。